(1)シーズンにあわせた健康管理

(1)シーズンにあわせた健康管理

春と秋は比較的、人間にとっても犬にとっても快適な季節です。特にケアを必要とするのは、冬と夏です。

季節に合った環 境で快適に過ごすことは、健康管理にもつながりますから、こまめに対応してみましょう。

 

◆快適な湿度は40~70%、暖房器具の使用による室内の乾燥し過ぎに注意。
◆濡れたタオルを室内に干したり、お湯を沸かすなどの乾燥対策を。
◆乾燥しすぎたなと感じたら窓を開けて、外気と入れ替える。
◆留守番、就寝時の寒さ対策を忘れずに。
◆ペット用ヒーターを寝床に敷いた場合、熱いなと感じたら、おりられるスペースを確保しておくこと。
◆散歩に出すときは、寒さに弱い犬種は洋服を着せる。

 

◆真夏の日中の散歩、外出は熱中症の危険があるので、極力避ける。
◆肉球が火傷を負ってしまわないように、地面をさわって確かめるなどしてから、散歩に出る。
◆アスファルトは日中は40度にもなるといわれているので要注意。
◆直射日光が当たる部屋や車中での熱中症に注意。
◆風通しの良い、比較的涼しい場所を選んで寝床をセットする。
◆ゆるくエアコンをかけておくのも、快適に過ごすための手段。

 

●ノミ・ダニ
気温や湿度が上がるとノミやダニも活発に動き出します。
これらに寄生されると、かゆみや発疹、脱毛やただれな どの皮膚トラブルを起こすことがあります。
ノミは皮膚炎や貧血の原因になるだけでなく、条虫などの寄生虫を 媒介します。ダニはライム病などの原因になります。
また、人間を刺してくるノミ・ダニもいます。ノミ・ダニから愛 犬を守るには、常に清潔に保つことが重要です。定期的なシャンプー、散歩後のブラッシング、室内の清掃、犬のおもちゃなどの熱湯消毒を行い発生を防ぎましょう。万一、ノミ・ダニが見つかったら数ヶ月は効果が持続する滴下剤(フロントライン)を首の後ろの皮膚にたらします。
これは、市販のものもありますが、獣医師のもとでも処方してもらえるので、相談してみると良いでしょう。

 

●蚊(フィラリア)
これは、蚊が媒介するフィラリア成虫が、犬の心臓にごっそりとたまり、死に至らしめる病気(寄生虫)です。
蚊取り線香などで蚊を寄せ付けないようにすることが大切ですが、獣医師にフィラリアの予防薬を処方してもらうの が一般的です。
関東では5~12月くらいまでが予防期間です。獣医師に予防薬を処方してもらう際には、必ずフィ ラリアの検査を受けてください。
薬だけ飲ませ始めますと、万一フィラリア症にかかっていた場合には、ショック 症状を起こすことがありますので、注意が必要です。

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