(1)犬の習性を知っておけば大丈夫!

(1)犬の習性を知っておけば大丈夫!

群れで行動し、その中でリーダーを決めて生活をする

犬の祖先は狼です。
群れを形成し、その中でリーダーを決めて生活をしていました。自分より強いと認めた相手には絶対服従します。
犬にもその性質は強く残っており、自分 が現在どの順位にいるのかを常に確認しながら生活をするのです。
お迎えになる子犬も、 家族を1つの群れと認識します。その中でリーダーを決め、力関係の順位を決めていくのです。
間違った接し方をしていると、犬は自分がリーダーだと勘違いをし、飼い主の 言うことを聞かずに問題行動を起こしてしまいます。
リーダーは飼い主だということ を教えていかなければいけません。


いろいろなものを噛む

犬にとって【噛む】ということはとても大切な行為です。
食事は当然のことですが、その他にも噛むことで安全なものなのかどうか判断したりします。また、子犬の時は顎の発達を促したり、永久歯の生え変わりをスムーズにしたりと、【噛む】という行為は重要な意味も持っています。
ただし、「習性なのだから」 と何でも噛ませるのは厳禁です。例えば、子犬のころに、「甘噛みだから」と人 の手を噛む事を許していると、成犬になって噛む力が強くなった時に怪我を してしまうこともあります。人の手や家具など、【噛んではいけない物】、おも ちゃなどの【噛んで良い物】の区別を子犬のうちからはっきり教えてあげる ことが必要です。


吠える

犬は言葉を話すことができません。吠えるという手段でコミュニケーションをとったり自分の意思を伝えたりします。また、吠える事を仕事にしていた犬種もいます。
ただし、今日の人間社会で犬と共存していく為には、無駄吠えをさせないしつけをしていく必要があります。近隣に迷惑をかけたり、人に恐怖感を 与えたりしてしまう事にもなるからです。


縄張り意識を強く持つ

犬は自分の家や寝床などをテリトリー(縄張り)として強い意識を持ちます。
見知らぬ外部のものを寄せ付けないよう威嚇したり、自分のテリトリーを主張する為におしっこをかけ臭いをつけるマーキングという行為を行います。
これはオスの 方が強くみられる行為です。


穴を掘る

穴を掘る行為は、自分の食料や物を他の動物に奪われないようにする為や、冷たい土で自分の身体を冷やしたりするためにみられる行動です。
室内飼いのわんちゃんの場合は、自分の寝床におやつやおもちゃを隠したり、飼い主の靴下などを隠したりすることもあります。


・・・知らないと少し驚いてしまう犬の行動

犬は人間には無い様々な習性があります。これらの習性を把握していれば、わんちゃんの行動を理解してあげられますし、しつけもしやすくなりますね。


★排泄物を食べる

知らないと少し驚いてしまう犬の行動に、【食糞】と呼ばれる行為があります。幼犬の時によく見られる、自分の排泄物を食べてしまうという行為です。理由としては、親犬が子犬の排泄物を舐めて処理する行為をまねる、糞に食べ物のにおいがして口にする(子犬は消化能力が弱く食べ物が不消化で出てくるため)、などがあげられます。
また、コロコロした感じが面白く、遊んでいる うちに口にしてしまったり、運動不足やストレスなどからも食糞したりすることもあります。


★人や動物などに対して腰を振る

犬は、人や動物などの上に乗ったり、腰を振ったりすることがあります。
これはマウンティングと呼ばれる行為です。マウンティ ングは性行為をする際の行動でもありますが、【自分が相手よりも優位である】という力関係を表す行動でもあります。


ポイント

犬は人間には無いいろいろな習性があります。これらの習性を把握していれば、わんちゃんの行動を理解してあげられますし、しつけもしやすくなりますね。

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